情報分子細胞学講座 ゲノム情報分野
ゲノム情報発現学分科

スタッフ

森 和俊 教授

岡田 徹也 助教

石川 時郎 助教

研究内容

研究テーマ: タンパク質がゲノム情報によって規定されている機能を果たすためにはその立体構造が正しくなければなりません。私たちの研究室では、分泌タンパク質や膜タンパク質の高次構造形成の場である小胞体を研究対象として、「タンパク質の形がおかしくなったときに細胞はどう対応するか」を基本命題として解析しています。

象徴図を一見してわかるように、細胞は複数の対処法を確立しており、それぞれの応答機構が実にダイナミックに制御されています。さらに細胞はこれらの機構をうまく使い分けて小胞体の恒常性を維持していることがわかってきました。その理解に私たちの研究成果が大きく貢献しています。

今後、応答の分子機構をより詳細に解明するとともに、タンパク質の構造が異常になったという極めて曖昧な情報を細胞はどうやって捉えるのかという感知の問題を明らかにしたいと考えています。また、応答ができなくなるとどんな不都合が生じるのか、ノックアウトマウスを用いた解析を行なうことができるようになりました。さらに、メダカや ニワトリBリンパ球由来細胞株という、ノックアウトが比較的容易な脊椎動物モデルを使った解析を始めました。


a fig of research小胞体内に高次構造の異常なタンパク質が蓄積すると細胞は、(1)翻訳を停止して小胞体の負荷を軽減、(2)小胞体局在性の分子シャペロンやフォールディング酵素を転写誘導して折り畳み容量を強化、(3)小胞体関連分解構成因子を転写誘導して分解能力を増強させ、小胞体の恒常性を維持する。